良いマジックって、どんなの?

皆さんは、良いマジック (作品)の条件って何だと思いますか?

もちろん、各人様々ですし好みもあると思いますので決め付けることは出来ませんが、
まず「不思議であること」これは絶対条件だと思います。
そこで、どうすれば不思議に出来るのかと考えてみます。

「終わり良ければ、すべて良し」と、いいますが、最後に強烈な現象が起これば、
不思議という印象が強くなります。

では、最後に強烈な現象が起きる作品、というのはどんな作品でしょうか・・?
漠然として、解りにくいですよね。それでは、こんなふうに考えてみましょう。

どうすれば、強烈な現象を起こすこが出来るでしょうか?
答えは、簡単です。
マジックが上手になればいいのです。ベテランのマジシャンが演じれば、
どんな簡単な作品でも強烈な現象になります。でも、これはとても難しいことです。

では、どうすればベテランのマジシャンになれるでしょうか?
これも、答えは簡単です。一生懸命、練習することです。

では、なぜ、練習するとベテランのマジシャンになれるのでしょうか?
それは、練習しただけ余裕が出来、余裕が出来ると そのぶん演出に力をそそいだりして、
その効果を倍増出来るからです。
効果が倍増出来れば、当然より不思議に演じることが出来、強烈な現象を起こすことが
可能になります。と、言う事は、最後の現象を起こす時に余裕の出来る作品があれば、
これが良いマジックということになりませんか?

では、「最後の現象を起こす時に余裕の出来る作品」とは、どんな作品なのでしょうか?

私は、こう思います。
『 最後の現象を起こす前に、動作が終わっている作品 』
これは、どういうことかといいますと、最後の現象を起こす時点で、ただ見せるだけで
いい状態になっている、ということです。
最後の現象の時にフォールスカウントをしたり、パスをしたりしながら最後の現象を見せるのではなく
一つ前の現象が終わった時点で、最後の現象の準備が完了している作品、言い換えれば、
一つ前の現象そのものが最後の現象の動作になっている作品です。
セルフワーキングトリックの一部も、その一つと言えます。

優れたマジシャンは、多くの作品を
『 最後の現象を起こす前に、動作が終わっている作品 』にする技術を持っている、
と、いうことも知っておいて下さい。

皆さん、まずは、「良い作品」を習得して下さい。
そして、自信をつけましょう。



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